大会展望

各階級のみどころ

-230クラス

目黒雄太目黒雄太

佐々木龍希佐々木龍希

2015、2016、2017、2018、2019、2021、2022年と全日本‐230クラス7連覇を達成した目黒雄太のV8なるか? 
それとも2023世界選手権で目黒雄太と決勝を争い、その半年後の2023年秋、全日本無差別選手権では次々と階級が上の選手を破り決勝に進出してみせた佐々木龍希が歴史を変えるか? 
過去、ファイナリスト歴のあるベテラン勢、小芝裕也近田充が目黒へのリベンジを果たすか? 
階級を下げて挑む2017年アジア大会―240クラスファイナリスト・巻礼史、U19 全日本優勝経験をもつ山田凌雅・中川昇龍、関東地区予選優勝の月東玲真、北海道地区予選優勝の成田夕介、西日本地区予選優勝の田中脩斗らが大物食いを果たすか?

-240クラス

伊東宗志伊東宗志

谷井翔太谷井翔太

ディフェンディングチャンピオン(前回大会、22年全日本-240クラス優勝)で27歳の伊東宗志、21年全日本-240クラス優勝者で4月7日にはMMAプロ競技「修斗」で勝利を収めたばかりの33歳、谷井翔太が戦績では双璧。
九州地区予選優勝の鶴田陸、東北地区予選優勝の佐々木惣一朗、関西地区予選決勝を伊東と争った曽山隆聖、関東地区予選4位の林凌聖ともU19全日本制覇歴のある21~18歳だけに、ベテラン二人の壁を破れるか、世代間の闘いがみものである。

-250クラス

寺阪翼寺阪翼

平田裕樹平田裕樹

本命は23年世界選手権-250クラス4位、22年アジア選抜-250クラス優勝の寺阪翼、対抗馬は現MAキックボクシング連盟日本ウェルター級王者の小川悠太か。
追走するのはずんぐりむっくりの体形ながら相手の持ち味を発揮させない試合の組み立ての巧い関東地区予選優勝者・飯田諭、フルコンタクト空手で活躍後、空道競技にチャレンジし、全日本シニアでの準優勝を経て北斗旗(トップカテゴリーの全日本)への出場を果たした平田裕樹とみる。西日本地区予選優勝の鈴木浩祐も柔道とキックボクシングにおいて十分な下地をもつニューカマーだけに注目したい。

-260クラス

麦谷亮介麦谷亮介

林洸聖林洸聖

23年世界選手権-260クラス4位、関東地区予選優勝の麦谷亮介はキックボクシング出身ゆえ打撃が巧い分、組み技に穴のある選手だったが、近年は寝技でもイニシアチブを握るトータルファイターへと成長を遂げている。
一方、林洸聖は真っ向勝負のどつきあいで相手をマットに沈める血気盛んな21歳。
麦谷が手に入れたツール(武器)を駆使して林を丸めるか、林が一点突破で突き抜けるか?

+260クラス

宮原穣宮原穣

極真空手の派閥のひとつの全日本選手権王者であり、海外のブランド大会「カラテコンバット」でも活躍している宮原穣が優勝候補筆頭。
空道に取り組み始めてまだ2年だが、関東地区予選決勝では腕十字を極めて一本勝ちするなど、組み技への対応力も上げている。
宮原以外の選手には、特に実績がないので、宮原に勝てば、大金星。
内回し蹴りや後ろ回し蹴りなど、フルコンタクト空手ならではの華麗な蹴り技が炸裂するか?
それともそれらを搔い潜って乱打戦から勝利をもぎとるニュースターが現れるか?いずれも楽しみだ。

女子

麦谷亮介小野寺玲奈

林洸聖大倉萌

小野寺玲奈大倉萌のラバーマッチに注目が集まる。
22年全日本選手権-220クラス決勝では大倉が小野寺を下し、23年世界選手権-220クラス決勝では小野寺が大倉を制し、それぞれ優勝していた。
互いに1勝1敗で迎える今回の決戦、小野寺が3歳で大道塾帯広支部の門を叩いたとき、大倉は同道場所属の小学生であり、その時以来、小野寺にとって大倉は背中を追う大先輩。
連勝で小野寺が先輩越えを完全に立証するか、それとも大倉がまだまだ時代を渡さないのか?刮目せよ!