大会結果
第47回 九州・沖縄地区交流試合/2016 全日本空道ジュニア選手権 九州・沖縄予選/2016 北斗旗 全日本空道無差別選手権 九州・沖縄予選
日時2016年09月22日(木)会場春日市総合スポーツセンター
第47回 九州・沖縄地区交流試合
U7 男女混合の部
優勝 野瀬 統真 (朝倉)
U8 男子の部 ワンマッチ
勝利者 田中 琥鉄 (朝倉)
U9 女子の部 ワンマッチ
勝利者 中島 なみえ (筑紫野)
U9 男子の部
優勝 井関 泰志 (大野城)
準優勝 坂井 禅 (筑紫野)
U10 女子の部 ワンマッチ
勝利者 萩原 鈴乃 (大野城)
U10 男子の部
優勝 小林 烈士 (大野城)
準優勝 平山 光羽 (筑紫野)
第三位 荒木 蓮 (筑紫野)
U11・U13 男女混合の部 (34kg未満)
優勝 田中 釉愛 (朝倉)
準優勝 中垣 星竜 (朝倉)
一般 基本ルールの部 ワンマッチ
勝利者 豊田 隆興 (九州)
一般 格闘ルールの部
優勝 張迫 勇希 (中四国)
2016 全日本空道ジュニア選手権 九州・沖縄予選
U11 男子の部 (34kg未満) ワンマッチ
勝利者 小川 克樹 (朝倉)
U11 男子の部 (34kg以上44kg未満)
優勝 古賀 羽恩 (大野城)
U13 男女混合の部 (44kg未満) 参考試合
優勝 野瀬 雄生 (朝倉)
U13 男子の部 (44kg以上54kg未満) ワンマッチ
勝利者 村上 信哉 (朝倉)
U16 男子の部 (50kg以上60kg未満) ワンマッチ
勝利者 鶴田 陸 (朝倉)
2016 北斗旗 全日本空道無差別選手権 九州・沖縄予選
優勝 笹沢 一有 (大分)
準優勝 野﨑 允裕 (筑紫野)
大会レポート
9月22日春分の日、福岡県春日市総合スポーツセンターにて北斗旗九州・沖縄地区無差別予選ならびに交流試合が塾長臨席の上開催されました。
今回も試合は、少年部・一般交流試合(基本ルール・格闘ルール)そして北斗旗予選の混成形式で進められました。初めに少年部の試合を実施し、少年部の試合が終了したのちに一般部の試合を始めるよりも、この形だと、少年部、一般(大人)がそれぞれの試合を観戦しやすくなります。少年部にとっては、一般部の戦い、選手の技量を文字通り見学(見て学ぶ)する機会になりますが、大人にとっても、少年部の試合を見ることは(実は少年部の試合はステップワークの巧みさ、教科書通りの、外連味のない技がきれいに決まるなど、技術的にも学ぶところが多く、また見ていて面白いのですが)、意味のあることと思います。今回、少年部の試合には40名余の選手が参加しましたが、試合の途中で泣き出す選手、試合が終わり自分の敗北が決まって涙する選手が見受けられました。試合途中、痛くて、怖くて、悔しくて、泣きながら、しかし最後まで戦い抜く選手、敗北の悔しさに涙する選手。「試合の途中で泣いてはだめだ。」と思いながらも、試合は痛さ・怖さ・悔しさとの闘い、自分との戦いに泣きながら頑張る選手を応援していました。私も、試合が始まる前は震えていたほうですから、初心を思い起こさせる機会でした。試合講評にて、塾長から「少年部の試合では、涙を流しながら戦う選手が見受けられたが、なにかと感情が押さえつけられる今の時代に、感情を表に出しながら何かに取り組むというのは貴重な、大切な機会だ。今日の試合、気持ちをむき出しにして頑張った経験を今後に生かしてほしい。」という旨のお言葉がありました。「克己」(自分に克つ(かつ)こと。セルフ・コントロール)を目標に、豊かな感情経験を生かして、強い心を育んでほしいと思います。
それでは以下、北斗旗予選の様子をダイジェスト風に紹介していきます。
無差別予選最初の試合は、九州支部加島と筑紫野野崎。打撃・寝技ともに軽量・中量のスピーディな展開、二回目の寝技で野崎が腕ひしぎで一本勝ち。
二戦目は田代、黒木の九州支部同門対決。田代が左フックからの連打で優勢、アッパー、ボディアッパーをからめたパンチ連打で効果優勢勝ち。
次は大分道場責任者藤田と大分道場所属笹沢の対決。藤田責任者は最近の大会常連、指導のかたわら、選手としても修練を重ね、弟子、後輩に胸を貸しています。このころは大会ごとに、一戦ごとに力強さを増してきている様子。軽快なステップの笹沢に対し、プレッシャーをかけながらじわりじわりと間合いを詰める藤田、接戦が続きましたが、笹沢の伸びるストレートがヒット、僅差で笹沢勝利。
那覇支部佐藤と大分道場松永。腰が重く、低い構えからときおり鋭い中段突きを放つ佐藤に対して、ミドルキックから首相撲で膝蹴りにつなげる松永。松永優勢勝ち。
筑紫野野崎と九州黒木、野崎が初戦に続いて鮮やかな腕ひしぎで一本勝ち。
大分道場笹沢と那覇支部佐藤。沖縄空手からの学びか、佐藤が鋭い踏み込みからの中段突き、前蹴りと迫力ある攻撃。対して笹沢、ステップからの伸びるワンツー。対藤田戦でも光ったまっすぐに芯をとらえる笹沢のストレートが印象に残る。要所要所で左右のストレートがヒット、笹沢勝利。
野崎対田代。今度は野崎、強いロー、誘い込んでのフック。田代も負けずに打撃を返すが、左ハイキックで効果を取り、野崎勝利。
笹沢、松永の大分道場対決。打撃から組技の展開、最初の組合いは互角だったが、二回目からはリズムをつかんだ笹沢、組んでの膝蹴りで松永を追い詰める。松永も後ろ回しを放つなど反撃を試みるが及ばず、笹沢勝利。
藤田、佐藤の力のこもった一戦、低く構えて腰からのパンチ、掌底フックを繰り出す佐藤、迎え撃つ藤田、一撃、一撃、特にローが重さを感じさせる。ぶつかり合いが続くが、ラストスパート、ローで相手を崩してからの極めで「効果」、このポイントが生きて藤田優勢勝ち。勝利を目指し、指導者兼選手として精進する姿、一戦一戦強さを増していく姿は、後輩にとっても大きな励みになる。
決勝戦は、笹沢対野崎。いずれの蹴りも鋭く、速い。芯をとらえるパンチがヒット、打撃では笹沢やや優勢か。腕ひしぎで今大会、二つの一本勝ちを数える野崎、寝技で商機をうかがうかに思えたが、打撃戦から組技でも笹沢優位、崩してニーインザベリーを狙いに行く流れから腕ひしぎをとってきれいな一本勝ち、笹沢優勝。
選手の個性が光る、面白い大会でした。大会講評では、塾長から選手一同に対し、2年後の年2018年世界大会を見据えたさらなる精進が求められました。一人一人の精進が、大きな結果につながると思います。今を見据え、未来を見据え、選手諸君には今後一層の精進を期待したいと思います。
中国四国本部
村上智章