大会結果
2015年2月 北関東、東関東、東京東地区交流ワンマッチ戦
日時2015年02月22日(日)会場岩槻文化公園柔道場
※氏名の後のカッコ内は支部、級、年齢
《第1試合》U13ルール
中村 叶愛(草加,6級,11)× 本戦効果優勢勝ち 〇 後藤 哉翔(日立,8級,10)
※後藤にハイキック効果1あり
《第2試合》U13ルール
佐藤 諒(草加,1級,12)〇 本戦判定 × 後藤 啓人(日立,6級, 12)
《第3試合》U13掴みなしルール
中村 亜叶夢(草加,8級,7)× 本戦効果優勢勝ち 〇 後藤 大和(日立,無級,7)
※後藤にハイキック効果1あり
《第4試合》U13掴みなしルール
伊藤 一真(草加,9級,8)× 延長効果優勢勝ち 〇小笠原 悠弥(大宮西,8級,8)
※延長で小笠原にハイキック効果1あり
《第5試合》U13ルール
岩崎 寿知(草加,6級,11)〇 本戦効果優勢勝ち × 砂押 颯人(日立,7級,10)
※岩崎にハイキック効果1あり
《第6試合》U13ルール
大川原 蓮(日立,7級,10)× 延長効果優勢勝ち 〇 岩﨑 龍之介(大宮西,5級,10)
※延長で岩﨑にハイキック効果1あり
《第7試合》空道ルール2分2R
川上 順平(総本部,3級, 32)× 効果優勢勝ち 〇 田沼 実(北本,3級,38)
※1R田沼にパンチ効果1、2R田沼、川上それぞれにパンチ効果1ずつあり
《第8試合》U13ルール
中村 叶愛(草加,6級, 11)× 本戦途中負傷棄権 〇 大路 健斗(浦和,1級, 12)
※本戦で大路にハイキック効果1あり
《第9試合》U13ルール
仁平 倖吏(栃木南,6級, 13)〇 本戦効果優勢勝ち ×後藤 啓人(日立,6級, 12)
※本戦で仁平にミドルキック効果1あり
《第10試合》顔面打撃ルール、1.5分1R
佐藤 利昭(日立,3級,34)〇 効果優勢勝ち ×池田 智幸(大宮西,7級,52)
※佐藤にパンチで効果2あり
《第11試合》空道ルール、1.5分2R
青木 零也(日立,4級,18)〇 効果優勢勝ち × 飯塚 武彦(大宮西,3級, 43)
※1R青木にパンチ効果2、2Rに飯塚にパンチ効果2,青木に投げ決め効果1
《第12試合》基本ルール2分本戦延長方式
関川 洋介(日立,無級, 34)× 本戦効果優勢勝ち 〇 田沼 実(北本,3級,38)
※田沼にハイキック効果1あり
《第13試合》空道ルール、2分2R
高木 徹(総本部,1級,36)× 判定1-2 〇 中田 賢司(草加,5級, 39)
《第14試合》空道ルール、1.5分2R
市川 孝文(総本部,5級, 24)〇 効果優勢勝ち × 藤田 浩司(大宮西,3級,50)
※市川に1Rパンチ効果1、2Rパンチ効果2あり
《第15試合》空道ルール、3分本戦延長方式
今井 久之(練馬,無級, 37)〇 延長後ろ蹴り一本 × 高田 大(浦和,三段, 39)
※本戦、高田にパンチ効果1あり
《第16試合》空道ルール、2分2R
糸永 直樹(草加,初段,46)〇 2R腕十字一本 × 三角 純(浦和,2級, 37)
※1R糸永にマスク掴み反則1,パンチ効果1、三角にパンチ効果1あり
《第17試合》空道ルール、2分本戦延長方式
能登谷 佳樹(草加,三段, 44)〇 延長有効優勢勝ち × 須田 雅嘉(大宮西,2級,42)
※本戦、須田にパンチ効果1、能登谷に投げ決め効果1、
延長、能登谷にマウント決め突き効果1,パンチ効果1,パンチ有効1あり
ベストファイター賞
・岩崎寿知(草加)
・岩﨑龍之介(大宮西)
・田沼実(北本)
・青木零也(日立)
・今井久之(練馬)
・須田雅嘉(大宮西)
・能登谷佳樹(草加)
ワンマッチ戦レポート
2/22(日)、岩槻文化公園柔道場にて年三回恒例のワンマッチ戦が開催されました。 毎年2月の大会は、年明けしてから期間も短いのでまだエンジンが掛かっている人も少ないようですし、更にはすぐ後に関東地区大会も控えていますので「そちらに出るからいいや」という人も多いでしょう。例年、参加者が少なくなりがちです。昨年はとうとう開催不可となってしまい、「今年はどうなるか?」と気をもみましたが、今年は草加支部より10名ものエントリーをいただき、また遠く茨城は日立支部からも多くの参戦者に名乗りを上げていただきました。更に既に常連となっている栃木南同好会、そして総本部、練馬支部からも前回に続いてエントリーをいただいた結果、全17試合がマッチメイクでき、主催者としてはホッと一安心といったところでした。
さて、ワンマッチ戦の内容、意義等を人に説明するときに、私はよく「“お試し”試合」という言い方をしています。トーナメントの大会に出るには、覚悟も、実力も要ります。一回戦が運良く勝てたとしても、疲労とダメージが溜まった体で、更に強い相手とやらなければなりません。二回戦を勝ってもまた同様。更に疲労とダメージが溜まった体で、また更に強い相手とやらなければなりません。最後まで勝ちきれる人はただ一人。仮に100人のトーナメントがあれば、優勝者の一人を除いた99人は途中で力尽き、負けるわけです。そしてこういったフルコンタクト競技は負けた時には何かしらのダメージが残りやすいもので、つまりトーナメントの大会に出る為には、「私はその日誰かに叩きのめされるだろう、それでもやる」という覚悟が必要ですし、また実際に叩きのめされても大怪我をしないで終わることができる実力(技術、体力)が必要になります。これは「週に一度の稽古をコツコツと続けていくのが目標」といった大多数の生徒には、クリアするにかなりキツいハードルだと思います。そして、まだそこまでのレベルにない生徒に対して「パッドもありだし、対戦相手もほぼ同じレベルだから。試合時間やルールも相談の上で決めるから、いっぺん『お試し』のつもりでいいから試合にチャレンジしてみない? 普段のスパーの延長の感じで、一試合だけ。普段やってるスパーよりちょっとだけ強くやりあうだけ。やれば絶対に面白いし、勉強にもなるから。経験すると、大げさに言ったら人生変わるよ。いっぺんだけ『お試し』のつもりでいいからやってみようよ」などと言ってだまくらかして説得して出場選手を募っています。そうやって出場した選手が、試合後に「怖かったし、しんどかったけど、楽しかったです。またやりたいです」等と言ってくれた時は、私にとって最高にうれしい瞬間です。「この経験から『何か』を得てくれたんだろうなぁ」と実感し、大会開催までのいろいろな大変さなど吹っ飛んでしまい、「よし、また次やるぞ!」という気にさせてもらえます。
またこの「お試し」という部分は運営サイドでも同様です。公式の審判ライセンスを持たない指導者、黒帯にも審判をお願いしていますし、あるいは公式ライセンスを持っていても経験不足の審判がほとんどです。それはもちろん「ベテランの公式審判員のみで審判団を構成できる規模の大会ではない」というのが第一の理由ですが、選手同様、審判や指導者も「お試し」を繰り返して、経験を積み、成長していく場になってくれたらと思っています。
ただ今回残念なことに、審判団の経験不足からくる明らかな誤審により試合の決着が変わってしまった試合がありました(「有効」のダウンを「効果」と判定。またタップの見落としと思われるシーン)。私の方からは、S級審判の一人として監査役といった立場で「誤審ではなかったか?」と指摘をし、また主催者としては「お願いし、任せている」立場なのでいったんは出されてしまった審判の判定を尊重して、そのままで試合を続行してもらいましたが、「あれで本当に良かっただろうか?」「あの時どうすべきだったか?」ということを未だに自問しています。選手にお詫びするとともに、次もまた同じようなケースが起きないようにするために、あるいはそれでも起きてしまった際にはより良い対処ができるように、私自身も勉強していきたいと思います。
人生はトライ&エラーの繰り返しです。トライしない人生はつまらないけれど、トライしたからといって良い結果ばかりにはならない。トライすればしただけエラーの数が増えていく。時には取り返しのつかないような失敗をするときだってある。穴があったら入りたい、逃げ出したいと思うが、入れる穴なんてどこにもないし、逃げ出すことも許されない。せめて忘れたいと思うが、ことあるごとに思い出してしまい、その度ため息をついたり、ウワーッと叫びたくなったり、、。そんなこんなの全てを抱えながら、「次こそは」「もう少し」と努力を積み重ねる、向上を目指していく。それこそが人生であり、そういったことを疑似体験し、学べるから武“道”なのでしょう。先に述べたことの繰り返しになりますが、この交流戦が選手、スタッフ、観戦者、そしてもちろん私自身を含めた多くの方々にとって、そういった人生における気づきの場、刺激、糧になっていくならば、この交流戦を開催していく意義もあるのでしょう。
次回開催は6月末or7月初めを計画しています。皆様、またご協力、よろしくお願いします。そして今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。押忍。
浦和/北本/大宮西支部長 渡辺慎二