大会結果
2014年6月 埼玉・栃木・東京東地区交流ワンマッチ大会
日時2014年06月29日(日)会場さいたま市岩槻文化公園柔道
第1試合、U13ルール
仁平倖吏(栃木南,無級,12) 〇本戦効果2優勢勝ち× 岩﨑信之介(大宮西,1級,12)
第2試合、U13ルール
大路健斗(浦和,1級,11) 〇本戦有効1優勢勝ち× 岩﨑龍之介(大宮西,5級,8)
第3試合、U13 打撃のみルール
佐藤諒(草加,3級,11) 〇延長判定勝ち× 鎌倉みなみ(浦和,無級,11)
第4試合、基本ルール、1.5分本戦延長方式
中原一徳(栃木南,無級,25) ×本戦効果1優勢勝ち〇 小川平芝(大宮西,無級,28)
第5試合、格闘ルール、2分2R
佐藤智哉(総本部,無級,15) 〇判定勝ち× 中村洋介(北本,無級,39)
第6試合、空道ルール、2分2R
田谷聡志(御茶ノ水,無級,20) ×効果2優勢勝ち〇 田沼実(北本,3級,37)
第7試合、空道ルール、2分1R
斎藤馨(草加,8級,40) 〇効果1優勢勝ち× 平田祐二(浦和,1級,44)
第8試合、空道ルール、2分本戦延長方式
二村悠史(早稲田,6級,23) 〇本戦効果1優勢勝ち× 三角純(浦和,1級,37)
第9試合、格闘ルール、2分1R
小島大輔(北本,7級, 34) ×有効1、効果3優勢勝ち〇 江黒弘展(大宮,7級,34)
第10試合、U13ルール
佐藤諒(草加,3級,11) 〇延長判定勝ち× 大路健斗(浦和,1級,11)
第11試合、空道ルール、2分本戦延長方式
佐藤智哉(総本部,無級,15) 〇延長効果1優勢勝ち× 藤田浩司(大宮西,4級,50)
第12試合、空道ルール、2分2R
田谷聡志(御茶ノ水,無級,20) 〇効果2優勢勝ち× 飯塚武彦(大宮西,4級,43)
第13試合、空道ルール、1.5分1R
原田浩樹(大宮西,5級,49) 〇判定勝ち× 水野浩(大宮西,2級,56)
第14試合、空道ルール、2分1R
飯田龍彦(大宮西,4級, 38) ×効果2優勢勝ち〇 大倉司(大宮西,1級,48)
第15試合、空道ルール、2分本戦延長方式
斎藤馨(草加,8級, 40) ×腕十字一本〇飯田諭(大宮西,4級,32)
第16試合、空道ルール、1.5分2R
二村悠史(早稲田,6級,23) 〇効果1優勢勝ち× 石原透雄(大宮西,2級,36)
第17試合、空道ルール、2分本戦延長方式
金知範(栃木南,4級,36)×技有→セコンドストップ〇 須田雅嘉(大宮西,2級,42)
大会レポート
6/29(日)、さいたま市岩槻文化公園柔道場にて恒例のワンマッチ大会を行いました。 今回はいつも利用している駒場体育館がなかなか取れずにアクセスの悪い会場での開催になってしまった為、どれだけの選手が参加してもらえるか非常に心配していたのですが、ふたを開けば全17試合とまずまずの規模で行うことができ、主催者としてはホッとしました。
今大会、なんといっても場内の注目を集めたのが総本部から参戦した佐藤選手。彼はなんと15歳(!!)の白帯です。総本部の先輩、“スーパールーキー”清水亮汰選手にそっくりなスタイルで、キレのある蹴りを主武器に見事な組手を披露。格闘ルールで1勝、空道ルールで1勝を挙げ、見事にベストファイター賞=草加支部賞に輝きました。
また、若干二十歳、やはり白帯なれど参戦してくれた田谷選手。こちらは御茶ノ水支部らしい打投極の繋ぎの速い組手で活躍。一勝一敗でしたがその内容を評価され、こちらもベストファイター賞=草加支部賞を獲得しました。
つい半月前に空道アジアカップオープンが行われたことは皆様ご承知の通りです。Youtube に動画が挙がっています(https://www.youtube.com/watch?v=VvWOgG-cKdk)のでご覧になった方も多いかもしれませんが、それはもう、とてもとても華やかで大規模の大会でした。それと比すれば今回の試合はミニマムレベル、ミクロレベルの大会ではありますが、ここからあそこまで(遥か彼方であっても)確実に一本の道がつながっています。
佐藤選手、田谷選手に限らず、この大会で経験を積んだ選手が、将来日の丸を背負って国際試合の舞台に立つことになった際、昔を振り返って「あぁ、俺のスタートはあそこだったなぁ。あのワンマッチ戦で運よく勝てたことで先生や先輩に褒めてもらって、それが嬉しくて『よ~し、また頑張るぞ』って思ってまた稽古して気が付いたら今こんなところに立っている」などと思ってもらえることがあったとしたら主催者としては想像しただけで感涙にむせびそうです。若い選手の皆様は空道日本、武道母国の誇りを胸に頑張ってください。 少年よ、大志を抱け! 若者よ、世界を目指せ!!
一方、シニアの選手も頑張りました。先に話題の佐藤選手=15歳の対戦相手は39歳と50歳(!!)でした。これだけの年齢差を超えて同じ土俵で「ガチ」の勝負ができる(=一切の嘘、虚飾を許さない肉体言語で本音で語り合える)空道とは、改めてスゴイ競技、スゴイ武道だなぁと思います。さらに言えば、今大会の最高齢の参加選手は56歳。その対戦相手は49歳。二人合わせて105歳の戦いでした。戦う親父たちの熱いハートに称賛の拍手を惜しみません。
華やかな舞台に立ちスポットライトを浴びることがなくとも、人は皆、自分自身の人生の主人公です。空道を通じて自分自身の人生を幸せにする、豊かにする。それができれば誰もが人生の勝利者です。それこそが現代の武道家(「武道家」という言葉が恐れ多いという人がいたら「武道愛好家」でも構いません)の目指すところでしょう。競技者として「世界一」「日本一」を目指していた若い選手たちにもいつかは引退の時が来ます。その時に、より良い形で生涯武道としての空道に向き合い、実践している自らの姿を「よい見本」として彼らに見せてあげられるように、シニア世代の皆様も「人生の先輩」として頑張って欲しいなと切望します。
大会終了後は、少年部も一般部もシニアも、試合に参加した選手も見学者も、皆で入り乱れて恒例のマススパー祭りとなりました。私はこの時間が大好きです。これからもずっとこのようにして空道と関わりあっていきたいなと願っています。
今大会にご協力くださいました選手、スタッフの皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。押忍。
浦和北本大宮西支部長 渡辺慎二