大会結果

2012年7月 埼玉&東京東地区交流ワンマッチ大会

日時2012年07月08日(日)
会場さいたま市浦和駒場体育館

( )内は所属支部、年齢、級または段位

オープニングエキシビションマッチ:女子部空道ルール2分2R
諏訪千晶(江東、初段) 勝敗なし 黒木真珠(江東、7級)
※諏訪にパンチ効果あり

第1試合:基本ルール 1.5分本戦延長
飯間一仁(大宮西、35、無級)×-○島田崇弘(北本、35、無級)

第2試合少年部ルール 1.5分,1分
玉城玲旺(江東、11、4級)○-×三村隼史(大宮西、10、4級)

第4試合:顔面打撃ルール 2分1R
内野浩(総本部、38、8級)○-×藤田浩司(大宮西、48、6級)
※内野にパンチ効果1あり

第5試合:空道ルール 2分1R
小谷野智史(北本、19、8級)○-×原田浩樹(大宮西、47、6級)
※小谷野にパンチ効果1あり

第6試合:空道ルール 2分1R
前田聡(大宮、40、弐段)○-×重本淳也(大宮西、28、7級)
※前田にパンチ、ニーインザベリー極め突きで効果2あり、重本にパンチで効果1あり

第7試合:格闘ルール 1.5分2R
奥田吾郎(江東、42、6級)×-○田沼実(北本、36、5級)

第8試合:格闘ルール 1.5分本戦延長
平原浩介(江東、41、6級)×-○水野浩(大宮西、54、3級)
※水野にパンチ効果1あり

第9試合:空道ルール 1.5分2R
高木徹(総本部、33、4級)○-×石原透雄(大宮西、34、3級)
※高木はベストファイター賞獲得

第10試合:女子部空道ルール 1.5分2R
前原映子(北本、弐段)○-×諏訪千晶(江東、初段)

第11試合:少年部ルール 1.5分1分
藤原匠紀(江東、11、5級)○-×三村隼史(大宮西、10、4級)
※藤原にハイキック効果2あり

第12試合:空道ルール 2分2R
川上順平(総本部、30、4級)×-○長江貫 (大宮西、31、3級)
※長江にパンチ効果2あり

第13試合:格闘ルール 1.5分2R
三角純(浦和、35、2級)○-×小関能央(大宮西、35、4級)
※三角にパンチ効果3と投げ決め効果1あり、小関にパンチ効果1あり

第14試合:空道ルール 2分本戦延長
荒川直哉(綾瀬、44、初段)×-○大倉司(大宮西、46、2級)
※大倉にバックハンド、マウントパンチ、パンチで効果3あり

第15試合:空道ルール 2分2R
野呂英斗(江東、24、2級)×-○須田雅嘉(大宮西、40、2級)
※野呂にパンチ効果1、須田にパンチ効果2とマウントパンチ効果1あり
※須田はベストファイター賞獲得

第16試合:空道ルール 1.5分2R
波多正俊(大宮、49、初段)×-○山田弘志(北本、46、初段)
※波多にニーインザベリーパンチで効果1、山田にパンチで効果1あり

第17試合:空道ルール 2分本戦延長
前田聡(大宮、40、弐段)○-×吉田直樹(北本、41、1級)
※前田にハイキックで効果1、吉田にハイキックで効果1あり
※前田はベストファイター賞獲得

 

大会レポート

7/8(日)さいたま市浦和駒場体育館に於いて、「埼玉&東京東地区交流ワンマッチ大会」が行われました。
この大会は過去三度行われた埼玉県大会の規模を拡大し、総本部及び東京東地区にも声掛けして行われた初めての大会です。今回は7道場から32選手が集まり、全17試合+1エキシビションが行われる過去最大規模の交流大会となりました。
そして今大会は試合数も過去最大でしたが、同時にそのレベルも私(渡辺)の見るところ過去最高と言ってよいものとなり、中でも「トリプルメインイベント」とでも呼ぶべきラスト三試合は特別に素晴らしい内容でした。

第15試合に登場の野呂選手(江東)は支部イチオシの期待のホープ。対する須田選手(大宮西)は昨年の神奈川県大会のBC(現シニア)王者で、その試合後には「あんな人がBCの枠で出場するなんて反則、というか社会の迷惑(笑)」とまで言われた強豪選手です。試合は「相手の右腕(利き腕)を掴んで抑えつつ殴る」という空道ならではの技術を見せて常に優位に進めた須田選手の勝利となりましたが、劣勢の中でも強烈なパンチで「効果」を取り返して意地を見せた野呂選手の頑張りも目を引きました(須田選手はベストファイター賞を獲得)。

第16試合の波多選手(大宮)vs山田選手(北本)はそれぞれ関東と関西のシニアチャンピオン同士という豪華な組み合わせ。さすがというべきレベルの攻防が続く中、山田選手が一瞬の隙をついた右ストレートで「効果」を取れば、波多選手もすぐさま得意の左首投げからニーインザベリーに繋ぎ、極め突きで「効果」を奪い返すという、両者一歩も譲らぬ好試合を展開。2Rを戦い終えて判定は山田選手に上がりましたが、まさに僅差、微差の勝負でした。

最終第17試合に登場したのは14年連続の北斗旗出場記録を持ち、今年春の体力別でも+260クラスでBest4に入っている前田支部長(大宮)。対戦相手の吉田選手(北本)も北斗旗に複数回出場経験のある強豪選手。両者ハイキックで「効果」を奪い合う激闘の末、最後はパンチで二つ目の「効果」を奪った前田支部長の勝利となりましたが、18kgもの体重差にひるまぬ闘志と技術を見せた吉田選手にも大きな拍手が送られた一戦でした(前田支部長はベストファイター賞を獲得)。

以上の三試合の選手の他にも、目を引いた選手、試合は数多くありました。「まだまだ経験不足なので」とエキシビションマッチとしての参加であったものの十分な攻防技術を披露し将来を期待させた黒木選手(江東)。その相手をした諏訪選手(江東)は突き蹴りのスピード、技のバリエーションにレベルupを見せました。
他にも前田支部長との一戦で、強烈なフックをカウンターで決めて「効果」を先取し、「あわや」と思わせた重本選手(大宮西)。相手のカウンターに苦しみながらも旺盛な闘争心で前に出続けて、ついには逆転勝利を収め、併せてベストファイター賞も獲得した高木選手(総本部)。「最近は仕事が忙しく週に一度の稽古すら満足にできない状況」で「今日も見学と手伝いに来ただけ」のつもりだったのに、諏訪選手と黒木支部長から「こんな機会はなかなかないので是非!」と懇願され、しぶしぶ(?)飛び入り参戦をする羽目になったにも関わらず、それでも格の違いを見せ付けるかのような完勝劇を演じてみせた元北斗旗三連覇の前原選手(北本)。
帯も体格も上の相手との劣勢の戦いの中で、一発のバックハンドをきっかけに、立て続けに「効果3」を奪い逆転勝利に繋げた大倉(大宮西)の勝負強さ等など・・・このままいくと出場選手全員、全試合について語る羽目になりそうなので、この辺で止めておきますが(笑)、本当にどの一戦をとっても見ごたえのある、良い試合満載の大会でした。

全試合が終わってからは、毎回恒例となった選手、見学者入り乱れてのマススパーリング。熱く拳で語り合った後は、「大道塾バンザイ!」「空道バンザイ!」の唱和で幕となりました。
こうして成功裏に終わった今大会ですが、大会告知が三週間前というあまり余裕のない状況での開催であったにもかかわらず、参加協力いただけた各道場の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。また反対に私(渡辺)の日程調整不足のために参加の意志はありながらもやむなく不参加となってしまった能登谷支部長と草加同好会の皆様には申し訳ありませんでした。
次回大会は10月末に企画しています。9/30の関東大会に出れなかった選手、出たけれども納得のいく成績が収められずにリベンジを狙う選手、年末審査に向けて一度「ガチな戦い」を経験しておきたい選手等にとって良い機会になれば・・・と考えています。開催となったあかつきには、皆様またぜひともよろしくお願いいたします。

浦和・北本・大宮西支部長 渡辺慎二