大会結果

2023全日本空道シニア選抜選手権大会

日時2023年10月22日(日)
会場新宿スポーツセンター

シニア軽軽量級

優勝 堀田 勇(三重県 いなべ市)
準優勝 深草 宏之(東京都 小金井市)

シニア軽量級

優勝 三井 和文(北海道 帯広市)
準優勝 石田 泰樹(千葉県 柏市)

シニア軽中量級

優勝 菅 剛志(神奈川県 横浜市)
準優勝 桐田 淳利(岩手県 紫波町)

シニア中量級

優勝 柊 嘉実(東京都 多摩市)
準優勝 新里 哲久(東京都 八王子市)

シニア軽重量級

優勝 小川 哲朗(福岡県 大野城市)
準優勝 吉本 琢哉(東京都 三鷹市)

シニア重量級

優勝 村野 智之(千葉県 浦安市)
準優勝 伊東 大地(茨城県 鹿嶋市)

シニア超重量級

優勝 三島 博史(東京都 練馬区)
準優勝 十河 良典(長野県 小諸市)

平塚賞

柊 嘉実

大会レポート

総評

いわゆる「壮年部」である「シニア」部門の全日本選抜選手権。今年も、それぞれの人生の歩みが滲み出るような、熱い闘いが繰り広げられた。例えば、64歳で優勝(軽量級)した三井和文の場合。三井は1980年初頭、千葉県の大学に通っていた頃に極真空手をはじめ、松井章圭現館長と稽古を共にし、郷里・帯広に戻って公務員となってからも極真空手を続け、そのときに入門してきた高校生・飛永耕治(現・大道塾帯広支部支部長)と巡り合った。その後、飛永が上京し大道塾の内弟子となり、全日本選手権で優勝し、帯広に戻って道場を開くと、そこに合流。30代半ばにしてあらたな競技ルールに挑戦しつつ、ときに道場で、ときに大会審判として、少年部の子どもたちの成長を見守ってきたのだという。その少年少女の中から、清水亮汰、小野寺稜太、大倉萌、小野寺玲奈といった全日本~世界のチャンピオンたちが巣立っていった後、自身は定年退職によって、稽古時間が十分に確保できるようになったことを活かし、今回、史上最高齢(たぶん)優勝を果たしたわけだ。シニア大会は、かくも人生の……そして空道の楽しみ方を教えてくれるものである。

なお、同日、シニア全日本大会で複数回優勝した者や、かつて一般部の全日本で優勝歴を持ち試合出場を希望する者、他競技で実績を残しての競技転向者によって「マスターズ」部門の大会も併催される予定であったが、出場予定者の負傷などにより、試合が実現せず。シニア層が気軽に競技に取り組める環境を整備するためにも、シニアとマスターズ、双方のカテゴリーが盛り上がっていくことを期待したいところである。(文責・朝岡秀樹)

決勝ダイジェスト

軽軽量級
堀田勇(青・三重県いなべ市)vs深草宏之(東京都小金井市)は、パンチの打ち合いで堀田が3つ、深草が1つ効果を奪い合う激戦で、堀田が本戦勝利。

軽量級
掴んでの頭突きやアッパーが交錯する延長、旗が2本ずつ両者に上がる接戦の末、三井和文 (白・北海道帯広市)が石田泰樹 (千葉県柏市)に勝利。

軽中量級
サウスポーで左ストレートがスピード抜群の菅剛志(青・神奈川県横浜市)が効果2つを奪取し、桐田淳利 (岩手県紫波町)を下す。

中量級
中量級。柊嘉実(青・東京都多摩市)が大外刈→ニーインベリーからのキメ突き→腕十字と、流れるような連繋で新里哲久(東京都八王子市)から一本を奪い、大会MVPにあたる平塚賞を獲得。

 

軽重量級
前蹴りを効果的にヒットさせた小川哲朗(白・福岡県大野城市)が吉本琢哉 (東京都三鷹市)に本戦旗判定5-0勝利。

 


重量級

投げられた後、いわゆる亀になる方向に回転してしまった伊東大地 (茨城県 鹿嶋市)を逃さずキメ打撃を行い、効果を奪った村野智之(青・千葉県浦安市)が本戦勝利。

超重量級
三島博史(青・東京都練馬区)がパンチなどで有効2,効果1を奪い、十河 良典(長野県小諸市)に本戦勝利。2回目の全日本選抜優勝(前回は2021年)を遂げ、マスターズ部門昇格が妥当と感じさせた。

入賞者。前列が優勝者(左から堀田、三井、菅、柊、小川、村野、三島)、中列が準優勝者