-250 アレクセイ・コノネンコ
大道塾東北本部 五段
2003(-250)準優勝、2007,2012(-250)優勝、2004,2008春,2008秋,2009(-250)優勝・最優秀勝利者賞、2009第三回世界大会(-250)準優勝 |
- 今回の大会の総括、感想
- 今回の大会はとてもよくできました。事前の準備段階からとてもスムーズに進んでいました。青葉体育館で何回目かの大会だったので大会の準備も大会進行も順調でした。今回の大会は若い選手が多かったとともにベテランの選手も大勢で参加しました。結果は皆さんがご存知の通りですが、若いファイターの世代はまだベテランを追い越していないということです。もう少し本気で日頃の練習をやってもらって、いい勝負をできるように思い切り試合でぶつかって欲しいです。
以下は、これから様々な国際大会に向けて、私の率直な意見です。1つは、私の階級以上が選手の数が少なかったので、重いクラスの人達にはもっともっと頑張って欲しいと思います。その代わりいつものように軽量級、中量級は多かったです。日本人の体型、戦い方、技からすれば、その2つの階級には特に集中し、力を入れたほうがいいと思います。その2つの階級で世界トップの選手を育てて世界大会では絶対譲らないようにしたほうが、日本の存在をアピールするためにも、日本の他の階級への刺激にもなると思います。
- 日頃の練習メニュー、試合前に気を付けたこと
- 私は日頃大体日曜日以外に道場で皆と同じように動いていますので基礎体力、基本的な部分は落ちてないと思います。しかし、日頃の状態のままで大会で勝てないので、当然大会に向けて特訓練習が必要です。しかし、道場で指導もありますし、道場に来ている人を特訓の中で怪我させるわけには行かないので、いつも大会の前に練習のジレンマに立たされています(私だけではないと思います。他の指導員も同じ状況です)。今回の大会に向けて、予選大会までいつもの通りにやってましたが、予選が終わったあとに、約一ヶ月半の間に指導をできるだけ他の黒帯に委託して集中的に自分の練習に取り込んでいました。基本的に道場生の怪我防止のため、一人で限界まで練習して、疲れた状態で道場生とのスポーリングという流れでした。スパーリングの中で相手の全ての技に直ぐに反応するようにしていました。自分より思いスパーリング相手にたいしてより積極的にやって、下がらないようにしていました。試合までの準備期間は短く一ヶ月しかなかったので、その期間の3つにわけて、第一期にヒットマッスルを強化する練習、第二期にスタミナ練習、第三期に組み手ばっかりの練習をしていて、調整しないで、そのままピークのコンディーションで試合に行きました。練習内容と関わらずに毎日必ず3分で20ラウンド(シャドー5R、ミット5R、サンドバック5R+、スパー5-6R)の運動をしていました。
今回食事に特に気をつけていたから体の調子はよかったです。しかし、古い怪我は激しい練習中に次ぎ次ぎでてきて、一時は棄権することも考えていましたが、なんとか痛みをカバーしながら本戦まで着くことができました。
- 国際大会などの次の目標にむけ考えていること(決意表明)
- 私は今まで長年やっていて、数多くの大会に出場し、優勝していますので過去の大会に対しての悔い、次の大会に対しての望みのような感情はあまり感じないです。しかし、大会のプロセスが好きです。プロセスというのは試合前の集中とプレッシャー、緊張感、試合当日に感じる自分と相手との精神的な勝負、ピークに達している緊張。日常のルチーンの中でこういったことを感じる機会はないので、大会に出ていることによって「自分が生きている!」と感じて人生の素晴らしさを味わうことができると思います。
こういった考え方で大会にでているので、自分にとって大会はスポーツでないので、今後についての決意表明をしたくないです。ただ、世界大会に2回挑戦して2回負けているので、年齢的に来年はラストチャンスになるかもしれないので、3回目の世界大会に最後にチャレンジしたい気持ちがあります。
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