大会結果
2016 北斗旗 全日本空道無差別選手権 東北予選/全日本空道ジュニア選手権 東北予選/第49回 大道塾 東北地区交流試合
日時2016年09月18日(日)会場仙台市青葉体育館
2016 北斗旗 全日本空道無差別選手権 東北予選
優勝 伊東 駿(仙台東)
準優勝 阿部 宏信(石巻)
第三位 浜田 宏人(仙台東)
【U19女子・女子の部 ワンマッチ(参考試合)】
勝利者 今野 杏夏(多賀城)
2016 全日本空道ジュニア選手権 東北予選
【U19 男子の部】
優勝 本郷 善大(多賀城)
第49回 大道塾 東北地区交流試合
【シニア 空道の部 軽・中量級】
優勝 宮城 護(東北本部)
【シニア 空道の部 重量級】
優勝 佐藤 順(東北本部)
【一般 基本ルールの部 ワンマッチ】
勝利者 片桐 善啓(石巻)
【一般 空道ルールの部 ワンマッチ】
勝利者 櫻井 慎太郎(多賀城)
大会レポート
9月18日、仙台市青葉体育館で「2016北斗旗 全日本空道無差別選手権 東北予選」および「第49回 大道塾 東北地区交流試合」が行われました。
今回、大会前の塾長の挨拶。 「全国的に無差別予選に参加する選手が減少している傾向があり、残念ながら、空道発祥の地である東北にもその傾向が見られる」。
理由は、体力的な差のある選手と戦う「無差別大会」を避け、同体力の選手と戦う「体力別大会」だけに参加したいという考え方が選手で盛んになっているためのようです。しかし、我々は「同じ条件で戦うことを前提にするスポーツ」ではなく「護身から派生した武道」をやっているという意味で、時には大きな相手と戦うことをも含んだ「武道スポーツ」をしているのです。そういう意味で、無差別大会は非常に大きな存在意義があるのです。これらを考慮に入れ、改めて今後、より積極的に無差別に取り組んでいただきたいと思います。
上記のように今回の東北大会は試合数が少なかったですが、その中に若手の選手のいい試合がたくさんあったことは大きな救いでした。彼らの今後に期待です。
シニアのクラスで重量級は絶対の王者 佐藤 順 が通算17回目の制覇をし、安定的な戦い方を見せてくれました。シニア軽・中量級クラスで東北本部の新星 宮城 護 が優勝しました。宮城選手はまだ5級で小柄ですが自分より大きい、若い選手に対して一歩も引かないで的確なパンチで攻めて勝ち続けていました。
無差別予選大会で優勝したのは仙台東支部の 伊藤 駿 選手。伊藤選手は若手の選手で以前より体力を増やして、技の不足を積極的な姿勢と体力でかばって優勝。準優勝の石巻支部の 安部 宏信 選手は相変わらず鋭いパンチ連打を見せましたが伊藤選手の勢いに決勝で敗れました。その他に仙台東支部の浜田選手、秋田支部の大阪選手はいい試合を見せてくれました。
今回の大会で特に目立ったのはU19クラスの試合。選手は4名しかいなかったですが、どれも将来期待できそうです。このクラスを治めたのは多賀城支部の 本郷 善大 選手。空道の経験がまだ浅い白帯の高校生ですが、蹴りとパンチは他の選手とケタはずれ、感覚が抜群、その上に組み技と寝技もできる選手です。彼は高校3年生ですが、大人のクラスで試合をやってもおかしくない。彼の将来活躍は楽しみにしています。
大会全体的に選手と審判から、ルールがだんだん複雑になっている、という声があがっていました。今回は特にルールの変更(立ち上がろうとする相手に対しての攻撃、寝技での攻撃、など)が審判の間にそれぞれの解釈される様子でした。試合中の選手の行動の評価は一致しないと高質な審判ができないのでルールの再検討、審判基準の一致が必要になったではないかと思います。
東北本部師範
アレクセイ・コノネンコ